メルカリAdsの始め方|申し込みから配信開始まで、管理画面の操作順に入稿手順を解説
メルカリ広告(メルカリAds)の出稿を決めたものの、「管理画面で何から作ればいいのか分からない」「作ったのに配信が始まらない」と作業が止まるケースは少なくありません。
メルカリ広告の管理画面には、作成する順番を間違えると先に進めない箇所や、あとから変更できない項目がいくつかあります。この記事では、mercari Ads 認定パートナーとして入稿・運用を行う株式会社アイジールが、申し込みから配信開始までを実際の操作順に解説します。
メルカリ広告そのものの仕組みや広告の種類については、「メルカリ広告(メルカリAds)とは」の記事をご覧ください。
始める前に決めておくこと・確認すること
管理画面を開く前に、次の3つを決めたり確認したりしておくと、入稿がスムーズです。
成果地点(購入/会員登録/資料請求)と許容できる獲得単価
「何を成果とするか」と「1件あたりいくらまでなら払えるか」を先に決めます。成果地点によって計測タグを設置するページが変わり、許容できる獲得単価によって入札額と1日の予算の決め方が変わるためです。
掲載面に表示する広告主名
キャンペーンを作成するときは「広告主体者名」の入力が必須です。これは広告の掲載面でユーザーに表示される名前を指します。社名・サービス名・ストア名のどれを表示するか、社内で決めておきましょう。代理店が運用する場合も、ここには広告主の名前を入力します。
支払い方法は請求書払い
メルカリ広告の支払い方法は、GMOペイメントサービスの「GMO掛け払い」(請求書払い)が指定されています(公式FAQより)。社内の支払いフローで対応できるかを事前に確認しておきましょう。代理店に運用を任せる場合は、広告費をどちらが立て替えるかも確認しておきます。
手順1:申し込みとアカウントの開設
管理画面のURLは申し込み完了メールで届く
公式FAQによると、アカウントは次の流れで発行されます。
- メルカリの営業担当から、アカウントの申し込み用URLが共有される
- URLにアクセスして必要事項を入力し、営業担当に連絡する
- 入力した連絡先のメールアドレスに、管理画面のログイン用URLが届く
- メルカリ側の最終対応が終わると、発行が完了する
注意したいのは、当社が確認した時点では、メルカリ広告の公式サイトに管理画面へのログイン導線がなかったことです。ログイン用URLが記載されたメールは削除せず、URLをブックマークしておきましょう。代理店を通して始める場合は、代理店に手続きについて相談します。
ビジネスアカウントと広告アカウントの2階層
管理画面は「ビジネスアカウント」と、その下にある「広告アカウント」の2階層になっています。
- ビジネスアカウント:広告アカウントの一覧、ユーザー・権限設定、請求
- 広告アカウント:キャンペーン、クリエイティブ、計測設定、レポート、自動ルールなど
実際の入稿作業は広告アカウント内で行います。広告アカウントは「広告アカウント作成」から自分で追加できます。社内の複数人で操作する場合や、代理店に運用を任せる場合は、ビジネスアカウントの「ユーザー・権限設定」から権限を付与してください。なお、請求メニューはオーナーまたは管理者の権限がないと表示されません。
手順2:計測タグを設置する
配信を始める前に、成果を計測するためのタグを自社サイトに設置します。
当社が確認した時点(2026年8月)の管理画面では、広告アカウントの「計測設定」→「計測タグ」に、アカウントIDを含むコードが表示されていました。
- 全ページに設置するベースタグ
- 購入(会員登録などの完了ページに設置する)
- 商品・アイテムの詳細表示
- カートに追加
設置後は、同じ画面の「イベント数」タブで、イベントが実際に計測されているかを配信前に確認できます。Googleタグマネージャーでの設置手順は、別の記事で詳しく解説します。
手順3:クリエイティブを先に登録する
クリエイティブがないと広告グループを作成できない
メルカリ広告で最もつまずきやすいのが、この作成順序です。クリエイティブ(広告の画像)を1本も登録していないと、広告グループを作成できません。
キャンペーン自体はクリエイティブがなくても作成できますが、その下の広告グループの画面で「クリエイティブの登録が必要です」と表示され、作成ボタンを押せません。そのため、キャンペーンの枠(名前・予算・掲載期間)だけを先に作成し、画像が揃ったらクリエイティブ → 広告グループの順に作成するのが効率的です。
ディスプレイ広告は横長(600×500)、インフィード広告は正方形
クリエイティブの入力項目と画像の比率は、メニューによって異なります。
| メニュー | 入力項目 | 画像の比率 |
|---|---|---|
| ディスプレイ広告 | クリエイティブ名・画像・URL | 横長(600×500) |
| インフィード広告 | クリエイティブ名・タイトル・画像・URL | 正方形 |
ディスプレイ広告にはタイトルの入力欄がありません。訴求したい内容は、画像内に文字で入れておく必要があります。画像の形式はJPEGかPNGです。
先にクリエイティブの種類を選ぶ(あとで切り替えると画像が消える)
クリエイティブの作成画面を開くと、最初は「インフィード広告」が選択されています。ディスプレイ広告を作成する場合は、画像を選ぶ前に種類を切り替えてください。
画像を選んだあとで種類を切り替えると、クリエイティブ名とURLは残ったまま、画像だけが消えます。気づかずに保存しようとすると、必須項目のエラーが表示されます。
また、一度登録した画像は差し替えられません。画像を変えたい場合は、クリエイティブを作り直します(名前とURLはあとから編集できます)。
URLは「?」を含む形で登録する
次の手順で設定するトラッキングパラメータは、「&」から始まる形でしか登録できません。そのため、クリエイティブに登録するリンク先URLに「?」が含まれていないと、パラメータが付与されたときにURLが正しく機能しなくなります。
- 正しく機能しない例:
https://example.com/lp&utm_source=mercari - 正しい例:
https://example.com/lp?from=mercari&utm_source=mercari
計測用のパラメータを付ける予定がある場合は、リンク先URLに「?」付きのパラメータを1つ入れた状態で登録しておきましょう。
手順4:キャンペーンを作成する
キャンペーンの作成時に必須となる項目は、次の4つです。
- キャンペーン名
- 広告主体者名(掲載面に表示される名前)
- 掲載期間(開始日時)
- 1日の予算
掲載期間の開始日は当日以降しか選べません。終了日時は、初期状態では「設定しない」になっています。
トラッキングパラメータは「&」から始める
「詳細設定」を開くと、トラッキングパラメータの入力欄があります。ここに設定したパラメータは、そのキャンペーンに紐づくすべての広告のURLに共通で付与されます。
入力のルールは次のとおりです。
- 「&」から始める(「?」から始めると保存できない)
- 半角英数字と記号のみ
キー=値の形で、複数あるときは「&」でつなぐ
値には、広告の配信時に実際の値へ置き換わる「マクロ」を使えます。
| マクロ | 置き換わる値 |
|---|---|
{CLICK_ID} |
クリックごとに発行されるID |
{CAMPAIGN_ID} |
キャンペーンID |
{AD_GROUP_ID} |
広告グループID |
{AD_ID} |
広告ID |
設定例:&utm_source=mercari&click_id={CLICK_ID}&utm_term={CAMPAIGN_ID}_{AD_GROUP_ID}_{AD_ID}
キャンペーンの階層でマクロを設定しておけば、広告グループや広告ごとにIDを手入力する必要はありません。なお、入力欄に薄く表示されている例は初期値ではないため、空欄のまま保存すると何も付与されません。
手順5:広告グループを作成する
広告グループの作成画面では、広告グループ名・入札・1日の予算・クリエイティブ・ターゲティングを1ページで設定します。
入札方法は「手動入札」を選び直す(初期値は自動入札)
入札戦略は「自動入札」と「手動入札」の2つで、初期状態では「自動入札」が選択されています。このままでは「目標CPA」の入力が必須です。
1クリックあたりの金額を自分で決めて運用する場合は、先に「手動入札」に切り替えてください。入力欄が「入札額(1クリック単価)」に変わります。
また、「1日の予算」はキャンペーンと広告グループの両方に設定欄があります。どちらの階層で予算を管理するかを決めてから入力すると、意図しない予算上限によって配信が止まるのを防げます。
ターゲティングは広告グループで設定する
ターゲティングは、キャンペーンではなく広告グループで設定します。
ターゲティングのタイプは「ユーザーターゲティング」と「キーワード拡張」の2つで、初期状態ではどちらも選択されていません。どちらかを選ぶと、性別・年齢・居住地・職業などの入力欄が表示されます。
職業は「除外する」のではなく、「指定して配信」する形式です。特定の職業を配信対象から外したい場合は、それ以外の職業をすべて選択します。
クリエイティブは、画面内の検索欄でクリエイティブ名を検索し、「追加」で紐づけます。訴求の異なるクリエイティブを1つの広告グループにまとめると、どの訴求が効果を上げたのかをあとから判断しにくくなるため、訴求ごとに広告グループを分けるのがおすすめです。
手順6:配信を開始する
作成直後はすべて停止状態。一覧のスイッチで配信を開始する
キャンペーンも広告グループも、作成直後は「無効」「停止」の状態です。作成しただけでは配信は始まりません。
配信を始めるには、一覧画面の有効/無効のスイッチをオンにします。このとき、キャンペーンと広告グループの両方をオンにする必要があります。片方だけオンにしても配信されません。
準備中に誤って配信が始まる心配がないため、落ち着いて入稿を進められます。
開始日時を過ぎると変更できない。配信開始を遅らせる場合は自動ルールで予約する
キャンペーンの開始日時は、その日時を過ぎると変更できなくなります。準備が遅れて配信開始を遅らせたい場合は、「自動ルール」で開始を予約します。
- 「自動ルール」で対象のキャンペーンを選ぶ
- アクションで「キャンペーン開始/停止」→「開始」を選ぶ
- 実行タイミングで「特定日時(1回のみ)」を選び、日付と時刻(30分単位)を指定する
1つのルールで選べるキャンペーンは1本だけです。複数のキャンペーンを同時に開始する場合は、本数分のルールを作成します。予約は余裕を持って設定しておきましょう。
配信前の審査
入稿した広告データとリンク先のサイトは、メルカリ所定の広告審査基準にもとづいて審査されます(Mercari Ads 利用規約より)。審査基準の詳細は公開されていないため、表現に不安がある場合は入稿前に確認しておくと安心です。
なお、商品データを連携するプロダクト広告では、データフィードの連携時に事前審査はなく、商品を取り込んだあとに審査が行われます(公式FAQより)。
よくあるつまずき
| 症状 | 原因と対処 |
|---|---|
| 「広告グループ作成」が押せない | クリエイティブが未登録。先にクリエイティブを登録する |
| 保存しようとすると画像が必須であることを示すエラーが表示される | 画像を選んだあとにクリエイティブの種類を切り替えた。種類を選び直してから画像を入れ直す |
| 広告グループの保存時に目標CPAの入力を求められる | 入札戦略が初期値の「自動入札」のまま。「手動入札」に切り替える |
| ターゲティングの入力欄が表示されない | ターゲティングのタイプが未選択。「ユーザーターゲティング」を選ぶ |
| トラッキングパラメータが保存できない | 「?」から始めている。「&」から始める |
| リンク先URLが正しく機能しない | 登録したURLに「?」が含まれていない |
| 作成したのに配信されない | キャンペーンか広告グループのスイッチがオフ。両方をオンにする |
| 開始日時を変更できない | 開始日時を過ぎている。自動ルールで開始を予約する |
| 広告グループ内からURLを修正できない | URLは左メニューの「クリエイティブ」からクリエイティブ名を開いて編集する |
| 配信直後に数値が表示されない | レポートの更新間隔は、表示回数などが約1時間、コンバージョンがおおよそ4時間以上(公式FAQ)。入札額を上げずに待つ |
メルカリ広告の入稿・運用をご検討中の方へ
株式会社アイジールは、mercari Ads 認定パートナーとして、アカウントの設計・計測タグの実装から、入稿、配信前のチェック、日々の運用までを代行しています。
「管理画面の操作に社内の手を割けない」「設定が正しいか不安」という段階からご相談ください。
「メルカリ」「mercari Ads」は株式会社メルカリの商標です。本記事は当社が同社の認定パートナーとして提供する運用代行サービスに関連する情報であり、同社が本記事の内容を保証するものではありません。管理画面の仕様は2026年9月時点で当社が確認したもので、変更される場合があります。