メルカリAdsの計測タグをGoogleタグマネージャーで設置する手順|購入・会員登録の計測まで
メルカリ広告(メルカリAds)で成果を測るには、自社サイトに計測タグを設置する必要があります。
Googleタグマネージャー(GTM)を使えば、サイトのソースコードを直接編集せずに設置できます。ただし、メルカリ広告のタグには、GTMのテンプレートだけでは設定しきれない部分があります。この点を知らずに進めると、「ベースタグは入ったのに、コンバージョンが計測されない」という状態になりがちです。
この記事では、mercari Ads 認定パートナーとして計測の設計・実装を行う株式会社アイジールが、実際に設置した経験をもとに、GTMでの設置手順と、配信前に確認・設定しておきたい項目を解説します。
計測タグの全体像:ベースタグと3つのイベント
メルカリ広告の計測タグは、すべてのページに設置するベースタグと、ユーザーの行動を記録するイベントで構成されています。イベントは次の3種類です。
| 管理画面での名前 | イベント | 設置する場所 |
|---|---|---|
| 購入 | purchase |
購入完了ページ(会員登録・資料請求などを成果とする場合は、その完了ページ) |
| 商品・アイテムの詳細表示 | view_item |
商品やサービスの詳細ページ |
| カートに追加 | add_to_cart |
カートに追加したタイミング |
当社では、会員登録や資料請求を成果とする場合も、完了ページに「購入」のイベントを設置して計測しています。
計測の前提:LPへの訪問から成果に至るまでを同じドメイン内で完結させる
メルカリ広告の計測では、LPへの訪問からコンバージョンまでを同じドメイン内で完結させる必要があり、ドメインをまたぐ計測(クロスドメイントラッキング)はサポートされていません(公式FAQより)。LPと申し込みフォーム・購入ページのドメインが分かれている場合は、設置前に構成を確認しましょう。
タグのコードを管理画面で確認する
当社が確認した時点(2026年8月)の管理画面では、広告アカウントの「計測設定」→「計測タグ」に、計測タグのコードが表示されていました。
- 画面には「Head部」「購入」「商品・アイテムの詳細表示」「カートに追加」の4つのコードが並び、それぞれにコピーボタンが付いていました。
- コードには、アカウントIDが含まれていました。
コードが表示されていない場合は、管理画面で確認できるアカウントIDと、媒体の計測タグ導入ガイドをもとに設置します。いずれの場合も、表示されたコードやガイドの記述をそのまま使い、書き換えは最小限にとどめるのが基本です。
GTMでの設置
ベースタグはコミュニティテンプレートで設置する
GTMのコミュニティテンプレートギャラリーに、メルカリ広告のベースタグ用テンプレート「eagle-insight-tag」があります。
- GTMの「テンプレート」→「タグテンプレート」→「ギャラリーを検索」から「eagle-insight-tag」を追加します
- 新しいタグを作成し、タグの種類でこのテンプレートを選びます
- 入力欄に値を設定します
SCRIPT_ADDRESS:計測スクリプトのURL(管理画面の「Head部」のコードで読み込んでいるもの)ACCOUNT_ID:管理画面で確認できるアカウントIDANALYTICS_TYPE/COOKIE_DOMAIN:当社の実装では空欄のまま設置しました
- トリガーに「All Pages(すべてのページ)」を設定します
コンバージョンイベントはカスタムHTMLで設定する(テンプレートに設定欄がない)
注意したいのは、当社が確認した時点では「eagle-insight-tag」はベースタグ専用だったという点です。テンプレートには view_item / add_to_cart / purchase を指定する設定欄がありませんでした。
そのため、イベントは「カスタムHTML」タグで設定します。当社が確認した管理画面の「購入」には、次の形式のコードが表示されていました(アカウントIDは伏せています)。
<script>
window.eagletag = window.eagletag || {cmd: []};
eagletag.cmd.push(function () {
eagletag.track({accountId: 'xxxxxxxx', eventType: 'purchase'});
});
</script>
- 新しいタグを作成し、タグの種類で「カスタムHTML」を選びます
- 管理画面の「購入」のコード(または計測タグ導入ガイドの記述)を貼り付けます
- 購入完了ページ(または会員登録・資料請求の完了ページ)の表示をトリガーに設定します
「商品・アイテムの詳細表示」「カートに追加」を使う場合も、同じ手順で、それぞれのページや操作に合わせたトリガーを設定します。
タグの発火順序は気にしなくてよい
上のコードは、ベースタグの読み込みが完了してから処理を実行する仕組み(eagletag.cmd に処理を積む形)になっています。そのため、ベースタグとイベントタグのどちらが先に発火しても問題なく、GTMの「タグの順序付け」を設定する必要はありません。
他の広告タグと競合しない理由
「すでにMeta広告やGoogle アナリティクスのタグが入っているが、干渉しないか」という心配は不要です。
メルカリ広告のテンプレートは、計測スクリプトを読み込み、eagletag という名前の変数だけを使います。Meta広告のタグ(fbq)やGoogle アナリティクスのタグ(dataLayer / gtag)とは別の変数を使うため、互いに干渉しません。
配信前に動作を確認する
管理画面の「イベント数」を確認する
設置が終わったら、GTMの設定を公開し、実際に完了ページに到達するまで操作してみます。そのうえで、管理画面の計測設定メニューを開きます。
計測設定メニューでは、広告経由に限らず VIEW_ITEM / ADD_TO_CART / PURCHASE などのイベントを確認できます(公式FAQより)。広告を配信していなくてもイベント数が増えるため、配信を始める前に、タグが正しく動作しているかを単独で確認できます。
テスト操作の後にイベント数が増えていなければ、トリガーの条件や、GTMの設定が公開されているかを確認しましょう。
イベント数は広告の成果を示す数値ではない
注意したいのは、このイベント数が広告経由の成果を示すものではないことです。
検索広告や自然検索など、他の経路から訪れたユーザーが購入すれば、メルカリ広告を配信していなくても PURCHASE が計上されます。
広告の成果を報告するときは、キャンペーンなどのレポートの数値を使い、イベント数と並べないようにしましょう。
配信前に知っておきたい計測の設定
コンバージョンの計測期間はラストクリックから28日間で、クリック日に計上される
メルカリ広告のコンバージョンの計測期間は、ラストクリックから28日間で、この期間は変更できません。また、コンバージョンは発生した日ではなく、広告がクリックされた日に計上されます(公式FAQより)。
他の媒体とコンバージョン数を比べる場合は、この数え方の違いを踏まえて数値を読み取りましょう。
ビュースルーコンバージョンの設定を確認する
当社が確認した時点の管理画面では、計測設定の詳細設定に「ビュースルーコンバージョン(24時間アトリビューション)を有効にする」という項目があり、初期状態でオンになっていました。
オンの場合、広告をクリックせずに見ただけのユーザーが24時間以内に成果に至ったときも、コンバージョンとして計上されます。広告の貢献を広く捉えられる一方で、クリック経由の成果だけを見たい場合は、数値が実態より多く見えます。
当社では、広告の成果を厳密に判断するため、クリック経由のコンバージョンで評価することを基本にしています。他の媒体の数値と比べる場合も、数え方を揃えておくことが大切です。
購入済みユーザーの除外
同じく詳細設定に「購入済ユーザーを除外」という項目があり、当社が確認した時点では初期状態でオフでした。オンにすると、過去に購入したユーザー(完了ページに到達したユーザー)を配信対象から外せます。
会員登録や資料請求を成果とする場合、登録済みのユーザーに広告を出し続けても新しい成果にはなりません。新規獲得を目的とする場合は、オンにすることを検討しましょう。
メルカリ広告の計測設計・タグ実装をご検討中の方へ
株式会社アイジールは、mercari Ads 認定パートナーとして、計測タグの実装、成果の数え方や自社データとの突き合わせ方の設計、日々の運用までを代行しています。
「タグを入れたが正しく計測できているか分からない」という段階からご相談ください。
「メルカリ」「mercari Ads」は株式会社メルカリの商標です。「Google タグマネージャー」「Google アナリティクス」はGoogle LLCの商標です。本記事は当社が独自に作成したものであり、各社が本記事の内容を保証するものではありません。管理画面・テンプレートの仕様は当社が2026年8〜9月時点で確認したもので、変更される場合があります。